本章の課題
・ 1F消費と消費なし



 フレーム消費のシステムはバーチャファイター5 Final Showdownで変更が加えられました.変更点をここで確認しましょう.本章で使用する打撃の詳細は'VF Moves Project (Ed., Akai)'を参照してください.[1]



5・4 1F消費と消費なし
 Section 5・1では,ボタン入力の秘訣を紹介しました: コマンドのボタンは,先行入力時間中に押す必要があります.[2] 続いて本節では,レバー入力の秘訣について述べます.まず,レバー入力の秘訣を確認しましょう: レバーの入力は,先行入力時間の最初のフレームよりも前から受け付けています.はじめに,具体例としてジャンの逆正拳突き 66Pを取上げます.下図では,Player 1がPlayer 2の肘打ち 6Pをガードすることによって4フレーム有利となっています (Figure 53).


 Figure 53



 この状況で,Player 1は逆正拳突き(発生15フレーム)によってPlayer 2の11フレーム立ちPを潰そうとしました.両者の打撃は同時に持続段階[3]に到達することが期待されることから,Player 2の立ちPよりもダメージの高いPlayer 1の逆正拳突きが勝つはずです (See chapter 3).[4] ところが, Figure 54をみると驚くことに逆の結果が得られています.


 Figure 54click here if you want to look at actual command input.



 下にPlayer 1が実際に行ったコマンド入力を示します.レバー入力の秘訣を踏まえてPlayer 1は最初のレバー入力(Diagram 58で示す6)を先行入力時間の最初のフレーム(黄色でハイライト)よりも早く行いました.また,P先行入力時間中に入力されているので,一見問題はなさそうです.しかし,この入力では逆正拳突きが出る前に1フレームダッシュが表示される時間が生じてしまいます.この現象を1F消費とよびます.


 Diagram 58



 この1F消費を避けるためにはどうすればよいのでしょうか.Diagram 59では,先行入力時間の最初のフレームまでにダッシュコマンド 66の入力を終えています. このレバー入力を行うと,余分な1フレームを生じることなく最速のタイミングで逆正拳突きを打つことができます (Figure 55).


 Diagram 59*
 *先行入力時間の最初のフレーム(黄色でハイライト)までにダッシュコマンドの入力をしましょう.


 Figure 55click here if you want to look at actual command input.



 次に示す晶の躍歩頂肘 666Pは,フレーム消費の原理をさらに浮き彫りにします.下図はPlayer 1が3フレーム有利な状況を示しています (See chapter 4, Figure 45: click here).[5] その後Player 1は,躍歩頂肘(発生15フレーム)によってPlayer 2の12フレーム立ちPを潰そうとしました (Figure 56). Diagram 510をみると,Player 1はで示す最初のレバー入力66先行入力時間の開始よりも前に入力しましたが,それでの1フレームの消費が認められます.これは,先行入力時間中に最後のレバー入力6がまだ取り残されているからです.


 Figure 56click here if you want to look at actual command input.


 Diagram 510



 この問題を解決するのはとても単純です.重要なのは:

1F消費を避けるためには,先行入力時間中にダッシュコマンドの入力が含まれないようにすることです.




 実際,Diagram 511に示す入力を行うとうまくいきます (Figure 57). 本節で述べた入力法は,消費なし入力とよばれています (See also chapter 7).[6]



 Figure 57click here if you want to look at actual command input.


 Diagram 511*
 *先行入力時間の最初のフレーム(黄色でハイライト)までにダッシュコマンドの入力をしましょう.



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